認知症予防のさんぽ道

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βカロテンの多いおすすめ野菜

βカロテンは、ビタミンAの前駆物質としての役割に加えて、それ自体が抗酸化作用を持っているので、生活習慣病に対する予防効果が注目されています。

必要な分だけがビタミンAに転換されて、網膜、視覚機能維持に働くことが知られています。また、粘膜、皮膚の機能維持にも重要な働きをしていて、美肌作りにも効果があるということですし、新型コロナの感染予防にも役立つはずです。

抗酸化作用があることから、認知症やがんなどの予防にもとても重要な栄養素といえます。そこで、βカロテンを多く含む野菜をとるように日ごろから気をつけたいものです。私のおすすめする野菜としては、まずニンジンです。ニンジンのβカロテン量はトップクラスといえますし、いろいろな料理でとることができます。βカロテンは脂溶性なので、油と一緒に調理すると、より吸収がよくなるということです。

次は、ほうれん草と春菊です。βカロテンの量はだいたいニンジンの3分の2くらいのようですが、葉酸、鉄なども摂れるので、おすすめです。

3番目は、カボチャです。カボチャもいろいろな調理法でたべることができる便利な食材です。βカロテンの量は、ニンジンの半分くらいで、ビタミンE、葉酸も多く含まれており、バランスは抜群によいです。スープを作って冷凍しておくと、料理の手間を省くことができます。

というわけで、日々の生活の中で、これらの野菜をたくさんとるように、献立を考えるときの参考にしていただければと思います。

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