診療の場面で、私はよく散歩をお薦めします。ですが、いつも同じところを歩いていると飽きてしまうこともあります。運動面だけならそれでもよいのですが、少し知らない所、いままで訪れたことのない所を散歩するということは、運動以外の面でも案外良いことなのではないかと思います。
MCIレベルの患者さんで、街歩きが趣味という人もたまにいます。あまり知らないところを歩いてみると、街並みを観察したり、いろいろな店に立ち寄って五感が刺激されます。地図をみながら歩くと方向感覚のトレーニングにもなります。情報誌やインターネットで情報を集めれば、それだけでも、脳の活性化になるでしょう。
新型コロナの流行のため旅行も難しい昨今、近場だが、あまり歩いたことのない場所を散策してみるというのは、認知症予防のよい方法ではないかという気がします。散歩してきたら、思い出すことを日誌に書くということをすれば、なおよいですし、写真をとってきて、あとで振り返るのもよいと思います。
参考になるサイトを以下にあげておきます。
https://www.arkant.jp/useful_2.html