認知症予防のさんぽ道

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趣味・読書の認知症予防効果

前に、趣味は認知症予防に重要と書きましたが、そのことを示した研究があります。米国の研究で、1000人弱の65才以上の人を長期間観察した場合の研究です。その場合、一日に読書か趣味(パズル、ゲームなどを含める)に平均1時間以上費やしていた人は、そうでない人よりも認知症になる率が少なかったそうです。この1時間というところが、ミソなのかもしれないですが、ある程度長い時間をかけて趣味的な活動をすることが、脳の活性化に重要なのだろうと思われます。ですから、趣味、読書をするのであれば、かなり時間をかけて集中してやることで、予防効果があがるということは言えそうです。年をとると難しいかもしれませんが、脳の活性化には、それだけの努力が要るということはありそうです。現役で仕事をしている場合は、それだけでも脳は鍛えられているので、仕事ももちろん有効だろうと思います。